アイロンがけをなるべくやりたくない我ら、karuizawa wash deli！

リネンクリーニングについて思うこと
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私たちがホテルや旅館で清潔なシーツやタオルに包まれる。それは当たり前かもしれません。

その「清潔さ」の裏側には、大規模なリネンクリーニング工場の存在があります。

これらの工場では、毎日膨大な量のリネンが洗われ、プレスされ、たたまれ、まさに「早く・安く・大量に」を追求され、多くのホテルの縁の下の力持ちとなっています。

効率化が求められるこの業界において、大型の洗濯機は強力な水流と薬剤を用いて汚れを落とし、強い圧力をかけるアイロンやたたみ機で仕上げが行われます。

結果として、リネンはパリッと、見るからに「清潔」な状態に仕上げられます。

しかし、このプロセスには見落とされがちな問題があり、こうした洗浄方法は生地に大きな負担をかけ、破損リスクを高めます。

洗濯やプレスの過程でリネンの繊維に負担がかかり、寿命が縮むことも少なくありません。

これは単なる経済的な問題ではなく、持続可能性の観点からも重要な課題です。

リネンクリーニング工場の環境負荷も無視できません。

特に、大型アイロン機器は高温のボイラーを必要とし、大量の化石燃料を消費します。

さらに、工場全体が高温になることで、強力な冷房が必要となり、その結果、電力消費が膨大になります。

こうしたサイクルの中で、リネンクリーニングは環境への負担を増大させています。

そこに掛け合わせて問題提起をさせていだくと、果たして「パリッとしたシーツ」は本当に快適なのでしょうか？と投げかけさせていただきます。

私は、リネンにアイロンをかけることが必ずしも快適な睡眠につながるとは限らないのではないか、と仮説を立てました

パリッと糊の効いたシーツは確かに見た目が美しいのですが、肌触りは決して柔らかいとは言えません。

むしろ、適度な自然なシワのあるリネンの方が、肌になじみ、リラックスした寝心地を提供できるのではないか、と私は思っています。

私が思うこれからのリネンクリーニングと環境とのつきあい方 karuizawa wash deli

この問題を解決するために、私は「アイロン不要論」を提案したいと考えています。
アイロンをかけることが本当に必要なのか、一度立ち止まって考えてみる価値があります。
たとえば、ホテルや旅館の宿泊者が求めているのは「清潔さ」と「快適さ」であり、「完璧な見た目」ではないかもしれません。
実際に、多くの人がパリッと糊の効いたシーツよりも、ふんわりとした柔らかな寝具を好むという調査結果（n＝30程度ですが）もあります。

アイロン工程を省略することには、いくつものメリットがあります。
まず、環境負荷の軽減です。
アイロンをかけないことでボイラーの使用を削減でき、結果として化石燃料の消費が減少します。また、工場内の温度上昇も抑えられ、冷房の使用に対する電気使用量を減らすことができます。
さらに、労働環境の改善にもつながります。リネンクリーニング工場での作業は、暑さと重労働が伴う過酷なものです。アイロン工程をなくすことで、作業の負担が軽減され、より快適な職場環境を実現することが可能になります。
そしていちばん大切なことですが最終的に宿泊者にとってもメリットがあるのです。ふんわりとしたリネンは肌触りが良く、リラックスした睡眠を促します。
見た目の「完璧さ」を優先するのではなく、本当の意味での「快適さ」を提供することが、これからのリネンクリーニングの在り方ではないかと私は考えています。

私たちは今、リネンクリーニングを通じて、環境負荷の少ない選択肢を模索すべき時代に来ています。少しの工夫で、大きな変化を生むことができるのです。
「アイロン不要論」は、単なる作業の効率化ではなく、人と環境にやさしい未来への一歩です。
もちろん、アイロン工程がないので、クリーニング費用も抑えられます。

私はこれからも、この考えを広めていきたいと思います。
共感していただけると嬉しいです。

代表：小林